給湯器の内部や配管には汚れが溜まりやすい
マンションや戸建て住宅の浴室にはガス式の給湯器が多く使用されています。
浴槽の表面には汚れが付着しますが、給湯器の内部の配管もお風呂のお湯で満たされるので浴槽と同じように汚れが溜まります。
給湯器内部の配管は浴槽のように掃除をすることができないので、汚れが蓄積されてしまいます。
配管内部に汚れが溜まると細菌が繁殖してしまい、お湯に多くのばい菌が混入します。
お湯に購入するばい菌によって皮膚に湿疹ができたり、アトピー性皮膚炎の原因になることがあります。
そのため、自然循環式の風呂釜は月に1度程度のペースで洗浄を行う必要があります。
配管の汚れを流す機能
風呂釜内部の配管に汚れが付着するのを防ぐために、最新型のガス給湯器にはポンプで強制的にお湯を循環させる機能が付いています。
配管洗浄機能では浴槽の残り湯を捨てると配管内に勢いよく新しいお湯が通る仕組みになっていて、内部に付着した汚れを洗い流すことができます。
配管を自動的に洗浄してくれる便利な機能で、ポンプで配管内部に強制的にお湯を流すことで、汚れが付着しにくくなるのです。
配管洗浄機能を利用すると風呂釜の除菌ができるので、お湯を清潔に保つことができます。
配管洗浄なら「フルオート」
自動洗浄機能はフルオートのガス給湯器に付いています。
リンナイやコロナやパロマや長府製作所などのメーカーではフルオートという呼称ですが、ノーリツではスタンダードと呼ばれています。
風呂釜に水を取り入れるための配管が備え付けられているので、勢いよく流水を送り込むことができるからです。
洗浄機能は栓を抜いて残り湯を捨てると自動的に作動するので、スイッチを操作して動作させる必要はありません。
毎日お湯を入れ替える際に、給湯器が自動的に内部の洗浄を実行してくれます。
定期的な清掃は必要
それでも時間の経過と共に、配管の内部には汚れが蓄積されてしまいます。
自動洗浄機能が付いている給湯器は風呂釜に汚れが付着しにくいのですが、洗剤を使用する訳ではないので少しずつ汚れが溜まってしまうのです。
そのため、1年に1度のペースで専用の洗剤を利用して配管の洗浄を行う必要があります。